フリーズドライ(凍結乾燥法)(FD)とは、食品をマイナス30℃以下に急速凍結してから、1気圧の1000分の1の高真空環境で昇華脱水する特別な技術です。
食品は急速に凍結され、食品中の水分は微細な氷の結晶となり昇華しますので、組織が破壊されることなく栄養素の損失も極めて少ない特徴が有ります。
文献上、最初凍結乾燥法を利用下事例はAltmann(1890)が組織学研究の中で、生物組織の標本を作成する実験過程で用いたものである。19世紀に入ると、凍結乾燥技術はShacknell(1909)を始めとする細菌、血清学者により,免疫血清、ウィルス及び細菌類の保存方法として用いられました。第二世界戦争後、食品加工技術として研究され、広げてきました。
日本では、1961年生物学者の百瀬様と東洋技研社創業者の松澤英夫氏は食品用大容量FD装置を開発でき、凍結乾燥味噌汁の量産化に成功しました。それまで医学品製造のみ用いられていた技術を、安価な食品生産する技術を変換させることは、その後のFD食品の普及と発展において大いに貢献しました。